STORY|山口和声 – 三重 (陶器)
三重県伊勢市。
山口和声さんを訪ね、工房へおじゃましました。
伊勢神宮への参拝客で1年中賑わうこの街を拠点に
「やまぽた」の屋号でうつわを制作されています。
素材に興味を持ち、陶芸の道を志したという山口さん。
鳥取で修行の後、地元三重に戻り独立。
お祖父さまが暮らしていたという古民家を改築したという工房は、とても趣ある佇まいです。
元々醤油屋を営んでいたと言うその場所には、天井の高い醤油蔵が。
窯場へと姿を変えた今も、その面影が残ります。
うつわをひく轆轤台の向こうには、果樹が生い茂る広い庭。
ゆったりと、静かな時間が流れています。
この場所から生まれるうつわたち。
山口さんの作品は、色といい、形といい、どことなく優しげで柔らかな印象。
自然で愛らしい佇まいが魅力的です。
盛るものを選ばないので使い勝手もよく、我が家の食卓には欠かせません。
毎日使っても飽きないうつわです。
河川敷の桜が満開だった伊勢。
次回は、また違う季節に。ゆっくりと。