STORY| オズのかごバッグ – 岩手 (かご)
岩手県盛岡市より、「オズのかごバッグ」さんのご紹介です。
古くからの手工芸が今も残る岩手県。
そんな豊かな地を拠点に、胡桃や山葡萄のかごバッグを制作されています。
季節は、本格的な冬が始まる手前。
オズのかごバッグさんを訪ね、初めて盛岡へ足を運びました。
新幹線を降りた瞬間のツンとした空気。遥かに臨める雪を被った岩手山。
遠い北の地に来たことを実感する景色でした。
翌日、市内にあるオズのかごバックさんのお店へ。
作り手の佐々木さんが温かく迎え入れてくれました。
たくさんのかごや小物が整然と置かれた店内。
静かでゆったりとした空気が流れる素敵な空間です。
オズさんの作品は、工房も兼ねたこの場所で作られています。
素材となる皮は、佐々木さん自らが山へ入って採取したものが使われています。
長く厳しい冬が明け、温かくなる春頃にその年の分を採りに行くそう。
素材となる皮
かご編みは、女性らしい印象もありますが、素材の採取からとなるとかなりの重労働。
苦労して集めた皮を、水につけて切り揃え、前処理をする。そして、編む。
一つのかごができるまでに、長い時間と労力を要します。
かごの素材はいろいろありますが、胡桃の皮の表情が私はとても好きです。
表皮と裏皮で全く異なる色と質感。
経年変化が進むと、それぞれ味わいが増し、良いコントラストを生み出します。
オズさんのかごは、一言で表現すると「良い意味でカジュアル」。
シンプルで愛らしく、品のある佇まい。
その中に、少しの遊びごごろの効いていて、お洋服にも合わせやすい。
元々、アパレルのお仕事に携わっていたという佐々木さん。
「オズさんらしさ」は、そういったご経験からも滲み出ているように思います。
胡桃や山葡萄のかごは、長くご使用いただけるのも良いところ。
年々味わい深くなる表情の変化を楽しめるのは、自然の素材ならではです。
もしもの時は、修理も承ってくださいますので、安心してお使いいただけます。
気になることがありましたら、お気軽に当店までご相談くださいね。
また、次は温かくなる頃に。かごが届くのが楽しみです。